■「宇宙卵を抱く----21世紀思考の可能性」は、「共創思考の道具箱(ツールボックス)」
『宇宙卵を抱く』はかなり奇抜なタイトルですが、「卵を抱く」はインキュベーションのことです。「宇宙卵」は神話に出てくる卵で、それが孵ることから宇宙が始まったとされます。そこで、「根源的な探究に基づくインキュベーション」といった意味で、『宇宙卵を抱く』というタイトルを選びました。なかでも、風土に根ざす地域文化のインキュベーションに重点をおいています。
この本では、21世紀の思考方法や価値観の変化を考える上で重要と思われる71のトピックスを選び、それぞれの肝要な点をまとめてあります。また、トヒックス間のつながりから、21世紀の希望のもてるシナリオを読みとることを試みています。
この本では、「A.パラダイム・シフト」「B.ポスト・マテリアリズム 」「C.資源制約・環境再生」という3つの基本的な軸を設定して、この3つの軸をうまくつなぐ経路を見つけることが、21世紀の希望のもてるシナリオのために必要だという仮説(Ι.問題設定)から出発して、この3つの軸との関連で71のトピックスが生まれてきました。
「A.パラダイム・シフト」として、非線形科学、複雑性、自己組織性といった自然科学の思考における飛躍をとりあげ、これと人文科学、社会科学の思考とを橋渡しすることを試みています。
「C.資源制約・環境再生」という条件に合うように社会経済の構造転換を進めるには、人々の動機体系が「脱・物質主義的」な方向に変化していくことが不可欠と考えられます。そこで、「B.ポスト・マテリアリズム 」では、そうした変化がどのような形で起きつつあるかをWorld Values Surveyのデータなどをもとに検討しました。
トピックス間のつながりの要となっているのが、共創・創発・創造といった言葉です。つまり、よい方向への突破口を開くには、異なる文化的背景、専門分野の人たちどうしの相互作用を通じて、思いもよらなかったアイデアを見出し、たがいに協力して力強い成果を生み出す、そうした関係を可能にする場やテーマの設定がきわめて重要になっています。
この本は、そうした共創に向けて議論を重ねていく際の土台となる共通言語をつくっていくことをめざしています。つまり、これは「共創思考の道具箱(ツール・ボックス)」といったものに向けての素案だと考えています。
■トピックス間のつながりの要
『宇宙卵を抱く』では、21世紀の思考方法、価値観の変化を探る上で重要な71のトピックスをとりあげ、それらのつながりを通じて、希望のもてるシナリオを読みとることを試みています。そうしたつながりの要になっている視点をあげておきます。
(1) ポスト・マテリアリストにとっての創造性
『宇宙卵を抱く』のさまざまな議論を結びつける基本的なキーワードとなっているのが<ポスト・マテリアリスト>です。
R.イングルハートは、1970年のヨーロッパの価値観調査で、戦前生まれの世代と戦後生まれ世代の間に顕著な価値観のギャップがあることを見出し、それぞれの特徴をマテリアリスト的、<ポスト・マテリアリスト的>としました(B-1)。マテリアリストは、経済成長や国防を重視する傾向が強いのに対して、<ポスト・マテリアリスト>は、言論の自由や参加を重視します。
World Values Survey のデータに基づく分析によって見出された<ポスト・マテリアリスト>指数と相関が高い軸をイングルハートは<自己表現志向>と名づけました(B-2)。<自己表現志向>と関連と深い質問項目を調べると、「リベラル(寛容)+アクティブ」と要約できる志向であることがわかります。つまり、<自己表現志向>が強い人たちは、AIDS患者、同性愛者、外国人などの隣人を受け容れるなど<文化的多様性>への許容度が高く、環境問題の集会にすすんで参加するなどアクティブな傾向をもちます。
また、かつての大企業の「パワー・エリート」は保守的なマテリアリストだったのに対して、R.フロリダの言うクリエイティブ経済の中心的な担い手である「クリエイティブ・クラス」は<ポスト・マテリアリスト>的傾向が強い(B-6)。つまり、<ポスト・マテリアリスト>は、自らの創造性を高めていくことを最大の関心事とする人たちだともいえます。
そこで、<文化的多様性>と創造性の結びつきが、議論の重要な要となります。
(2) 多様性(生物多様性、文化多様性、内なる多様性)と創造性
R.フロリダは、都市の寛容さ(Tolerance)を示す指標としてボヘミアン指数(人口に占めるアーティストの比率)とゲイ指数を使いましたが、こうした指数が高い都市は移民など異文化への許容度が高く、<文化的多様性>が高い(B-6)。そして、彼は、ハイテック系のエンジニアや科学者は、こうした<文化的多様性>が高い都市に住むことを好むことを明らかにしました。こうした人たちは<ポスト・マテリアリスト>的傾向が強く、自らの創造性を高めていくことを最大の関心事とします。つまり、<文化的多様性>が高い都市に住み、多様な文化的背景をもつ人たちと接することが、自らの<内なる多様性>を高めることに役立ち、<内なる多様性>こそが創造の源泉となるのだと考えられます(ABC-1)。フロリダのこうした研究は、J.ジェイコブスの議論の現代的な再解釈といえます。ジェイコブスは、多様な住民と小規模事業所の集積が都市の創造性の源泉であると主張しました(A-10)。
また<ポスト・マテリアリスト>には、<文化的多様性>の高い都市での暮らしを好むとともに、豊かな自然や力強い地域文化をもつ地方に惹かれる人たちも多い。自然や地域文化も彼らの<内なる多様性>を高め、創造性を刺激します。つまり、鄙びた地域の場合は<生物多様性>に支えられた地域文化の力強さが<ポスト・マテリアリスト>を惹きつけます。そして、<ポスト・マテリアリスト>が鄙びた地域とどう関わるかが、21世紀の世界の行方を左右する重要な要因になっていくと考えられます(B-8,ABC-19,ABC-20)。
(3) 複雑なネットワークとWWW、生命システム、生きた都市
「A.パラダイム・シフト」でとりあげた非線形性、複雑性、自己組織性といった考え方は、<生命システム>の特徴を解明する上で重要な手がかりとなります。また、創造性、創発性についての探究のためにも不可欠な視点となっています(A-1〜9)。<複雑なネットワーク>という概念は、こうした関連を捉えるために、きわめて有効なものであることが明らかになりつつあります(AC-3〜5)。
無数のウェブサイトがリンクや検索エンジンによって結びついたインターネットは<複雑なネットワーク>の代表的な例ですが、生命システムも多数の遺伝子と蛋白質の相互作用からなる<複雑なネットワーク>と見なすことができます(AC-3)。
システムの内部の諸要素や外部の諸要素の一部に変異が生じてもシステムの機能を保持できる特性を<ロバストネス>と呼びます。生命システムの特徴のひとつは、高い<ロバストネス>をもつこと(AC-4)ですが、じつはインターネットも高い<ロバストネス>をもつ通信ネットワークという構想から出発しました(AC-3)。<複雑なネットワーク>は、こうした<ロバストネス>や<多様性>、<冗長性>、<モジュール性>、<創発性>、<スケール不変性>といった特徴をもっています。
<冗長性>とは、AからBへ行くのに、何通りもの経路があるといった余剰、ゆとりのことです。こうしたゆとりがあることによって、<ロバストネス>が生まれるし、また、思わぬ新たな機能を創りだす<創発性>をシステムがもつことができます。<生命システム>の<進化可能性>も、<ロバストネス>と密接な関わりをもっています(AC-4)。
R.フロリダの都市についての研究は、J.ジェイコブスの発展的都市における多様性と創造性についての議論(A-10)を現代的に解釈し直したものといえます。C.アレグザンダーの都市についての仕事も、ジェイコブスの考察を踏まえた数学的なモデルの構成が出発点になっています。
C.アレグザンダーは、なぜ人工的な都市は発展性のない退屈な都市になってしまうのかを問題にし、自然に成長する都市は要素の結びつきが<セミラティス構造>をなすのに対して、人工的な都市では<ツリー構造>になってしまうからだと指摘しました(A-11)。この<セミラティス構造>とは、要素のつながりの<冗長度>が高い構造だといえとます。こうした<冗長性>によって、都市の<創発>的な発展が可能になります。サリンガロスは、こうした視点を含めて、<複雑なネットワーク>の視点から生きた都市が成立する条件を考えました(AC-5)。
(4) 列島的な思考における多様性と創造性
J.ジェイコブスとは別の文脈で多様性と創造性の関係を探究したのは、E.グリッサンです(ABC-6〜8)。彼は、カリブ海の島々の多様性とそれらの相互依存的な結びつきが生み出す創造性に着目し、それをもとに世界中のあらゆる場所を対等な関係で結ぶ「場所のリゾーム」といった視点に基づく世界像を模索しています。グリッサンは、領土拡張の争いに血眼になる「大陸的思考」に、カリブ海の島々の<列島的思考>を対置します。
天候によって海は島々を時には結びつけ、時には隔てる作用をするため、それぞれの島がある程度の自律性をもちながら互いに補完しあう関係が生まれやすく、多様性をもつ場所が相互作用する分散的ネットワークのよいモデルとなります。八重山諸島はその代表的な例といえます(ABC-10)。
島尾敏雄のヤポネシア論(ABC-9)も、E.グリッサンのいう<列島的思考>と重ね合わせると、新たな展開可能性が明らかになるでしょう。
(5) 創造的活動についての根源的な探究
<ポスト・マテリアリスト>たちにとって、創造性は最大の関心事です。そこで、創造的活動について、原点にもどって捉えなおすことを試みました。
C.アレグザンダーは、"The Nature of Order"で20世紀の建築では、深い感覚の美しさをもつものがほとんどなくなってしまったのはなぜか、を問題にしました(A-13)。そして、過去の古い時代からの建築物や工芸品などで深い感覚の美しさをもつものについての詳しい分析を通じて、<生きた構造>と<生きた(生成的)プロセス>という概念に到達しました。人間の制作物には、機械的構造と<生きた構造>があるが、後者は<生成的プロセス>から生まれ、これは<構造保持変換>の積み重ねとして規定されます。20世紀の建築のほとんどが深い感覚の美しさをもちえない主な原因は、機械的なプロセスによって建てられているためということになります。
こうしたアレグザンダーの議論は、建築物だけでなく、絵画、彫刻、工芸品、ソフトウェアなどの制作物全般の創造的活動についての根源的考察といえます。
もうひとつの系統の創造的活動として、遊び、儀礼、祭、演劇、舞踊、音楽、スポーツなどのパフォーマンス系の活動の共通項を抽出する枠組みが求められます。これについては、J.ホイジンガ、V.ターナーの議論を踏まえて、制約条件の下でのエージェントの相互作用のモデルを構成しました(A-17〜23)。
事業開発、製品開発などのチームは、特定の目標を追求するチームと違って、構成メンバーの相互触発を通じて、思いがけない着想やアイデアが生まれることを重視する<共創>型のチームがつくられることが多くなっています。こうした<チームによる共創>も、パフォーマンス系の活動との類似点が多いといえます(A-16)。
(6) ポスト・マテリアリストにとっての難問
<ポスト・マテリアリスト>の多くは、普遍性を追求するヨーロッパの科学・哲学・芸術の思考を身につけていますが、他方で、彼らの中から固有の風土に根ざすコスモロジーと地域文化と出逢いそれに強く惹かれる人が出てくるようになります。こうしたまったく異質な思考の葛藤を通じて、自らの世界像をどのように再構築し、どのようにして自らの姿勢や方法を見つけだしていけばいいか。これが、<ポスト・マテリアリスト>たちにとっての難問となっています(ABC-2,ABC-4,5)。
(7) 自然科学の先端の思考と原初的思考を結ぶ
近代以降の自然科学は、数学の厳密な思考に支えられ、それがシステムのふるまいについての正しい予測を可能にしました。しかし、従来の自然科学が扱ってきたのは線形的なシステムであり、非線形のシステムを除外してきたといえます。
「A.パラダイム・シフト」で最初にとりあげた非線形科学、複雑性、自己組織化(A-1〜9)などは、従来の自然科学が扱うのを避けてきた領域であり、こうした領域から従来の枠組みを壊す斬新な世界が拓けつつあります。こうした「(a)自然科学の先端的な思考」とそれとはまったく異質な「(b)祭・儀礼・神話などの原初的な思考」との橋渡しを試みました。こうした探究が、(6)で触れた<ポスト・マテリアリスト>たちにとっての難問を解く、ひとつの手がかりになるのではないかと思われます。
S.カウフマンは、多数の電球が結ばれたブール式ネットワークのふるまいについて詳しく研究しました(A-8)。その結果、電球の数に比べて結線の数が少ない場合には、安定性の高い凍結した秩序になり、結線の数が著しく多い場合には、無秩序な<カオス>になる。その中間のほどほどの数の結線で、多数のアトラクターを巡る複雑な秩序が現れることがわかりました。こうした複雑な秩序が出現する領域を<カオスの縁>と呼びます。<カオスの縁>は、<複雑なネットワーク>の<冗長度>がほどほどに高い領域といえます。
他方で、J.ホイジンガやV.ターナーの議論を踏まえて、遊び、儀礼、祭、演劇、踊り、音楽、スポーツなどの共通項を抽出しうるモデルの構成を試みました(A-17〜23)。つまり、適切な制約条件の下で、こうした領域の活動に加わる人どうしの相互作用が促され、<日常モード>から<越境モード>へのモードの切り替えが起きると考えられます。ここで、<日常モード>は凍結した秩序に対応し、<越境モード>は<カオスの縁>における複雑な秩序に対応すると見なすことができます。
(8) 多様な人材をひき寄せる鄙びた地域の創造拠点
(2)でも触れたように、<ポスト・マテリアリスト>は、<文化的多様性>の高い都市で暮らすことを好むとともに、各地を旅するうちに、豊かな自然に根ざす力強いコスモロジーをもつ地域文化と出逢い、心を惹かれる人も増えてきます。<ポスト・マテリアリスト>たちは、自らの創造性を高めていくことに強い関心をもっていますが、<内なる多様性>が創造性の源泉となります。そして、自分にとって大事なさまざまな場所をもつことが<内なる多様性>のひとつの側面ともいえます。
高い<文化的多様性>をもつ都市は、多様な人材を集め、現代経済の<創造拠点>となっていますが、他方、鄙びた地域にも、豊かな自然に根ざす地域文化が多彩な人材を引き寄せ、それらの人たちの相互触発が起きる<創造拠点>が形成されつつあることに、わたしたちは着目します(B-8,ABC-16〜20)。この本でのさまざまな異質な思考を結ぶ試みは、こうした<創造拠点>を支える根源的な探究のための触媒を提供するための企てでもあります。
そして、世界に点在する鄙びた地域の<創造拠点>のネットワーク化が進んでいくことによって、それらの機能の高次化が可能になると思われます。
(9) 自然と共生する暮らしと文化の現代的再創造
この本で典型的な例としてとりあげたいくつかの鄙びた地域の<創造拠点>を重ね合わせてみると、「自然と共生する暮らしと文化の現代的再創造」というテーマが浮かびあがってきます(F)。
つまり、鄙びた地域に継承されてきた伝統的な暮らしは「自然と共生する暮らしと文化」である訳ですが、そうした伝統を深く学び直すとともに、その真髄を現代に生かせるような再創造が重要になっています。
(7)で述べた「自然科学の先端的な思考」と「儀礼・祭・神話などの原初的思考」を結びつける試みのひとつの狙いは、そうした「自然と共生する暮らしと文化の現代的再創造」のための手かがりを見出すことにあります。
■「宇宙卵を抱く----21世紀思考の可能性」簡略版
Ι 問題設定
A.パラダイム・シフト
A-1 World Wide Web
A-2 複雑なシステムと非線形性、要素間の相互作用
A-3 非平衡開放系と散逸構造---生物の形づくりとリズム
------イリヤ・プリゴジーヌ
A-4 相転移と非線形現象 (ベキ乗則、フラクタル性)
A-5 単純な演算の繰り返しとカオス
A-6 単純なルールの繰り返しと複雑性------スティーブン・ウルフラム
A-7 複雑適応システムと創発、自己組織化------ジョン・H・ホランド
A-8 複雑適応システムの進化とカオスの縁
------スチュアート・カウフマン
A-9 生物の形づくりと自己組織性-------本多久夫
A-10 複雑適応システムとしての創造的な都市
------ジェーン・ジェイコブス
A-11 なぜ人工的な都市は失敗するのか?
------クリストファー・アレグザンダー
A-12 セミラティス構造とリゾーム------ドゥルーズ=ガタリ
A-13 生成的なプロセスと構造保持変換
------クリストファー・アレグザンダー
A-14 読むことと書くことをめぐる螺旋的発展
------クリストファー・アレグザンダー
A-15 カオスの縁と3極構造モデル------山田慶児
A-16 自己組織化とチームによる共創------グレンダ・オヤング
A-17 移行の局面とモードの切り替え------ヴィクター・ターナー
A-18 思春期とカオス、越境モード------ヴィクター・ターナー
A-19 実生活の時空と遊び、作品の時空
A-20 遊びのモードへの引き込み
A-21 現実の写像(マッピング)としての作品世界
A-22 儀礼・祭の時空、作品の時空
A-23 生命システムの主体性(関係子と制約条件)------清水博
B. ポスト・マテリアリズム
B-1 脱・物質主義の動機体系─ポスト・マテリアリスト
------ロナルド・イングルハート
B-2 脱・物質主義の動機体系──自己表現志向
-------ロナルド・イングルハート
B-3 脱・物質主義の動機体系──多面的なセルフ・ディベロップメント
B-4 1968年 若者たちの反乱とポスト・マテリアリズム
B-5 西欧のポスト・マテリアリスト──緑の党の支持層
B-6 アメリカのポスト・マテリアリスト──クリエイティブ・クラス
------リチャード・フロリダ
B-7 ポスト・マテリアリストのノマド性------ジャック・アタリ
B-8 日本列島流のポスト・マテリアリズム
C. 資源制約と環境再生
C-1 エコロジカル・フットプリント
C-2 生物多様性の変化
C-3 栽培種の多様性
C-4 豊富な森林資源と低い木材自給率
C-5 風土に合った木組みの家
AB.「A.パラダイム・シフト」「B.ポスト・マテリアリズム」の交差
AB-1 多面的セルフ・ディベロップメントの原点となる経験
AB-2 多面的セルフ・ディベロップメントを促す企業文化------前川製作所
AB-3 多面的セルフ・ディベロップメントの原点としての
フィールドワーク------今西錦司、川喜田二郎
AB-4 ドストエフスキイ小説の対話性とカオスの縁
------ミハイル・バフチン
AB-5 フリー・プレイ(即興演奏)の対話性と創造性
-------ステファン・ナハマノビッチ
AB-6 声の即興と響きあう身体(響きの器)
------多田・フォン・トゥビッケル・房代
AB-7 東南アジア土着音楽のプリミティブ・テクノロジー
------ホセ・マセダ、高橋悠治
AB-8 トントンギコギコ図工の時間---子供たちのブリコラージュ
------野中真理子
AC.「A.パラダイム・シフト」「C.資源制約と環境再生」の交差<br>
AC-1 生命システムと分散的ネットワーク
AC-2 文脈感応性(Context Sensitivity)と環境になじむデザイン
------クリストファー・アレグザンダー
AC-3 ロバストネスと複雑なネットワーク
------アルバート=ラズロ・バラバシ
AC-4 ロバストネスと進化可能性------北野宏明
AC-5 複雑なネットワークとしての生きた都市
------ニコス・A・サリンガロス
AC-6 スマート・グリッド
ABC.「A.パラダイム・シフト」「B.ポスト・マテリアリズム」「C.資源制約と環境再生」の交差
ABC-1 多様性(生物多様性、文化多様性、内なる多様性)と創造性
ABC-2 自分を映すさまざまな鏡------武満徹
ABC-3 熱帯雨林の音の美学と共悦(groove)生成
------スティーブン・フェルド
ABC-4 環境文化と自然音(ノイズ)、即興性------佐野清彦
ABC-5 生きた演劇をめざす多国籍劇団の旅------ピーター・ブルック
ABC-6 列島(群島)的思考------エドゥアール・グリッサン
ABC-7 リゾーム-アイデンティティ------エドゥアール・グリッサン
ABC-8 場所のリゾーム------エドゥアール・グリッサン
ABC-9 ヤポネシア論------島尾敏雄
ABC-10 八重山 さまざまな文化が出逢う島々
ABC-11 コスモロジー=場所の意味×死者と生者の共同体------渡辺哲夫
ABC-12 無縁/老若の組織とコムニタス------網野善彦
ABC-13 古代ギリシャのポリスとコムニタス------ハンナ・アレント
ABC-14 ソーシャル・イノベーション (Social Innovation)
ABC-15 ローカル・イノベーション (Local Innovation)
ABC-16 フィールド・ラボとしての紅露工房------石垣昭子
ABC-17 「有機農業+自然エネルギー」を核とした創造拠点
ABC-18 台湾原住民族による伝統文化の現代的再生
------サクリュウ・パババルング
ABC-19 農山漁村へのIターン移住
ABC-20 鄙びた場所の磁力
ABC-21 パーマカルチャー・デザイン
------ビル・モリソン、デービッド・ホルムグレン
F. 基幹経路---とりあえずの結び
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