Q (137)こんにちは。
中3にとっては難しいと言われたのですが、「銀河鉄道の夜」を題材に、宮沢賢治についてレポートを書く事になりました。
それにあたって情報を集めている時に、 「賢治は岩手の言葉と外国の言葉を合わせて新しい言葉を作ろうとしていた」 と言うことを聞いたのですが、それ以上の事がわかりません。 もしかしたら作品の中に混じっているのかもしれませんが、掴み取れません。 この言葉を知っている人がいたら、ぜひ教えて下さい。 宜しくお願いします。 
(ジュン)

A
Date: Thu, 6 Dec 2001   あさしさん


Date: Thu, 6 Dec 2001
   あさし

「賢治は岩手の言葉と外国の言葉を合わせて新しい言葉を作ろうとしていた」 とは、エスペラント風の表記のことでしょうか。 エスペラント語は19世紀にザメンホフが提唱した「世界共通語」で、複数の国が交流を持つ上で発生する不平等(差別?)を解消すべく生まれたものです。 この思想が、都会と田舎、地主と小作人の差を憂慮していた賢治にとって共感出来たのかもしれません。 賢治作品に登場する地名、「イーハトーヴ」「センダード」「モリーオ」「トキーオ」等は「岩手」「仙台」「盛岡」「東京」をエスペラント「風」にしたものです。 また、エスペラントに限らず、作品中には地名や友人のあだ名(!)等をアレンジして外来語風にしたものが多く見うけられます。 岩手発でありながら外国風(無国籍)の雰囲気を出すのに一役かっています。


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