Q (208)初めまして。東北や花巻が好きで、10年ほど前、花巻のユースホステルに通ってい た時期がありました。
 そのときに他の宿泊者から聞かせてもらったのですが、宮沢賢治の作品の朗読を収 めた市販のテープで、宮沢清六さんら数人の朗読が入ったものがありました。確か 「雨ニモマケズ」や「鹿踊りのはじまり」などが入っていたと思いますが、ほとんど 忘れてしまい、ほかの朗読者も思い出せません。ただ、清六さんの朗読は、力が抜け て芝居がかったところがない、誠実なもので、また聞きたいと思っています。
 ところが、テープの発売元や番号などを控えたのですがすぐになくしてしまい、そ の後ときどき調べてもまだ見つかっていません。このテープそのものが分からなくて も、清六さんによる朗読が聞けるCDやテープがあれば、ぜひご紹介下さい。(村島雄一郎)

A
Date: Mon, 26 Jan 2004   フラドのガコブタさん

Date: Sun, 30 Nov 2003   日本の美女さん


Date: Mon, 26 Jan 2004
   フラドのガコブタ

宮沢清六さんの「春と修羅」「原体剣舞連」の朗読は、1960年に録音され、その年の8月に有信堂マスプレス刊行の『現代詩集3・宮沢賢治詩集』として世に出ました。これは、当時一時的に はやったソノシート版の出版物で、朗読者は清六さんのほか、草野心平・米田光子さんです。
 それから12年後、1972年11月に、「カセット・ライブラリー」というシリーズ(アポロン工業 KK)で、堀尾青史編『現代作家風土記 宮沢賢治』(BD1009)が出ました。カセットA面には、1960年に録音された清六さんの「春と修羅」「原体剣舞連」のほかに、新たに朗読された草野心平さんの「永訣の朝」「〔雨ニモマケズ〕」と久米明さんの「岩手山」「生徒諸君に寄せる」「眼にて云う」と、花巻混声合唱団の合唱が収録されており、B面は八人の関係者・研究者の証言・解説です。 (お聴きになったのは、このカセットではないかと思いますが、「鹿踊りのはじまり」の朗読は入っておりません。)
お役に立てたでしょうか?

言い忘れましたが、宮沢清六さんの著書『兄のトランク』に、その録音のときの事情や感想を書いた「録音に寄せて」という文章が収録されています。


Date: Sun, 30 Nov 2003
   日本の美女

返答にはなっていませんが、私もそのテープ(レコード)を探しいます。賢治記念館に行った時も、見当たらないので、ネットで探してみようかと思います。


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