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賢治作品を読み返すようになったきっかけは?
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賢治の世界への入り口は「星めぐりの歌」でした。星占いに興味をもちはじめた6年ほど前にマックを買い、音楽ソフトを鳴らしてみたくて手近にあった文庫本のうしろの「星めぐりの歌」の楽譜を入力して聴いてみると、素朴ながらなんともいえない魅力のあるメロディー。「赤いさそりの目玉・・・」と口ずさめば、心にしみるいい歌で、主な星がみんな出てきて、空をめぐる感じがします。それから、文庫本で賢治の作品をかなり読み、とてもすごいと思うようになりました。
なんども読むといろいろな読み方ができて、まるでかむほどに味がでるスルメのよう。それに、言葉の使い方とかが、とてもオシャレ。たとえばダイヤモンドではなく金剛石、オパールでなく蛋白石。
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星占いへの関心とは、関係があるんですか?
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マックを使いはじめたのも、星占いを勉強しはじめたのも、賢治をよく読むようになったのも、なぜか同じ時期で、それぞれがつながっているようですね。それから、宝石がもっている力とか、ハーブとかに関心が広がりつつあります。賢治の世界では、星も石も植物も動物もたがいに呼応しあっている。
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「星めぐりの歌」から入って賢治への関心がどうなっていきました?
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私の場合、賢治に関心をもつようになってから、村瀬学の「銀河鉄道の夜とは何か」を読みました。ジョバンニがカムパネルラと別れなければならなかったのは少年から青年になるということだいう話で、なる程そういう読み方もできるのかと思い、「銀河鉄道の夜」を読みかえしました。
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「銀河鉄道の夜」をどう思います?
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まだよくわからない、というのが本当のところ。心の深層に訴えるものを感じるけど、簡単には言葉にならない。
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