右の方の象の頭のかたちをした潅木の丘からだらだら下りになった低いところを一寸越しますと、又窪地がありました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第5巻『若い木霊』P.192」 |
みちはいつか谷川からはなれて大きな象のやうな形の丘の中腹をまはりはじめました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第5巻『ひかりの素足』P.247」 |
ひとりの子供が、赤い毛布にくるまつて、しきりにカリメラのことを考へながら、大きな象の頭のかたちをした、雪丘の裾を、せかせかうちの方へ急いで居りました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第8巻『水仙月の四日』P.61」 |