よだかは、実にみにくい鳥です。 顔は、ところどころ、味噌をつけたやうにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけてゐます。 足は、まるでよぼよぼで、一間とも歩けません。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第5巻『よだかの星』P.83」 |
それからしばらくたってよだかははっきりまなこをひらきました。そして自分のからだがいま燐の火のやうな青い美しい光になって、しづかに燃えてゐるのを見ました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第5巻『よだかの星』P.91」 |
悲しみの果てに銀河の一部となったよだか。では他の鳥たちの役割は何か? | →蜂雀/孔雀/鴇/梟 |
よだかのからだは「燐の火のような青」い光になった。これは悲しみで創られた青である。では他にどんな「青」があるのか? | →青 |