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(105)大学のレポートで困っています。 内容的には物語中の「鬼や妖怪、魑魅魍魎といったたぐいのもの」をどうとらえるかというものです。童話のような児童文学においては(道徳教育として)戒めの対象となる悪意の象徴と解釈できるのですが、講義の先生曰く宮沢賢治の場合そうはならないというのです。というのも賢治の作品を児童文学として解釈する人が多いがけっしてそうではなく、れっきとした大人が読むべき作品なのだ。したがってそういう解釈はまちがいであると・・。 そこで教えてほしいのは賢治世界観でとらえる「鬼や妖怪」とはなんなのか、何を表しているのか教えてほしいのです。(たかけん) A Date: Mon, 12 Jul 2004 浜茄さん Date: Sat, 26 May 2001 Astrophytumさん
賢治の言う「鬼や妖怪」とは、人間の心の中に潜む憎しみや怒りに姿形を持たせたものではないか、と捉えています。私個人の意見なので根拠は明記できませんが。
基本的に、“人間を超越した存在”、ではないかと考えられます。自然現象の擬人化、あるいは激しすぎる情念をもった人間の象徴ではないでしょうか。鬼や妖怪という存在はもともとそういう意味です。賢治は民間伝承にも通じていたので、独創のみで製作したりはしてないと思います。
Date: Sat, 26 May 2001
『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』を読まれたら、何かわかるのではないでしょうか。既に読まれていましたらすみません。
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