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(189)はじめまして。盛岡市商業観光課・(社)盛岡観光協会が共同運営しますホームページのリンク欄で貴ホームページを知りました。 さて、角川文庫版「注文の多い料理店」(昭和54年6月30日改訂20版)に収録されています、小倉豊文氏著「新しい古典復刻の弁」を非常に興味深く読んだのですが、その中で「注文の多い料理店」初版が出版されるに至る諸事情の考証的な展開には瞠目させられる思いがしました。これまでの自分自身の賢治への視点がまさに「コペルニクス的転換」する思いがしました。 東北農業研究所出版部(光原社)から同書が誕生するに至る背景とその経緯(農学徒・起業家・作家と一見するところ異質な組み合せが見事にシンクロして後世に残る文学遺産を残した顛末)に興味は尽きません。 ところで、同解題(角川文庫版166頁から167頁)によれば、「注文の多い料理店」初版の奥付の裏には、賢治が花巻でなかば自主出版同様に出版した「春と修羅」(発行者は近森善一)と近森善一著「蠅と蚊と蚤」の広告が出ているといいます。小倉氏の解題によれば近森著「蠅と蚊と蚤」は賢治の発案が大きく寄与しているとされていますが(167頁から168頁)、なかでも、とりわけ興味深いのは、近森氏の著書が国内での衛生昆虫学普及書の嚆矢ではないかと思われる点です。 大変に前置きが長くなりましたが、近森善一著「蠅と蚊と蚤」の情報がありましたら、宜しくご教示下さりますようお願い致します。 (小林 真次) A Date: Tue, 23 Mar 2004 小林真次さん Date: Thu, 29 Jan 2004 フラドのガコブタさん Date: Tue, 27 Jan 2004 フラドのガコブタさん
質問をしました小林です。フラドのガコブタさん、貴重な文献情報をどうもありがとうございました。森荘己池『宮沢賢治の肖像』(津軽書房1974年)と鈴木健司『宮沢健司という現象』(蒼丘書林2002年)の両著書を読んで見たいと思います。また、その後に疑問を氷解することが出来たことで、宮沢賢治学会イーハトーブセンター会報に投稿しましたエッセーをご紹介下さりましてどうもありがとうございました。元来なら小生自身がご報告すべきところを失礼の段をどうぞお許し願います。これからも宜しくご教示願います。
Date: Thu, 29 Jan 2004
当の質問者御本人の御文章をお薦めするなんて、とんだポカをやってしまいました。
Date: Tue, 27 Jan 2004
質問の書込みがなされてからもう大分経っているので、すでに入手なさった情報かも知れませんが……。
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