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(246) 賢治はいつから童話や詩をかくようになったか?
学校の問題なんですけどわかりません。(しい) A Date: Tue, 25 May 2004 フラドのガコブタさん
Date: Tue, 25 May 2004
現在のところ、もっとも充実し、もっとも精密な賢治年譜と見られるのは、2001年末に刊行された『新校本宮沢賢治全集』第16巻(下)の「年譜篇」ですが、それによりますと、賢治が短歌を作りはじめるのは、1911(明治44)年8月とされています。このとき賢治は15歳で、盛岡中学の3年生でした。
童話の制作は、1918(大正7)年8月ごろにスタートしたことが、弟の宮沢清六さんの回想に基づいて書かれています。最初の作品は「蜘蛛となめくぢと狸」や「双子の星」だったようです。このとき賢治は22歳、盛岡高農をその春に卒業し、その後もしばらく学校にのこって、研究や土性調査などにたずさわりました。
詩(口語自由詩)の制作は、1925年の年末から翌年初頭にかけて開始されたようで、賢治は25歳、花巻農学校の教師になったばかりでした。『春と修羅』に収録された一番最初の作品「屈折率」と「くらかけの雪」には、「1922・1・6・」の日付が付されています。
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