Q (289)
こんにちは。実は、宮沢賢治の作品について疑問点があり、突然失礼とは思いましたが、どなたかご存じではないかと思い思い切って投稿してみました。
疑問点は宮沢賢治の作品「注文の多い料理店」の中の一節についてです。
この作品中に二人の紳士が犬の値段について語り合う場面があります。一人の紳士は2400円の損害。もう一人は2800円の損害だとういくだりです。
生徒から、今の価格にしてどのくらいなのかという質問が出て、私たちも調べているうちに、ますます疑問に思い、もしやここならどなたかごぞんじではないかと思って投稿した次第です。
ITで調べたところ、当時の総理大臣の月収が1000円とのこと。また、作品中に山鳥の値段が10円とありますが、これも当時牛肉100g21銭というところまで調べて、ますます疑問に思うようになりました。
この作品に出てくる、犬・山鳥の値段は当時の実勢価格を反映しているのか?それとも単に宮沢賢治が創作として話を大げさにしているのか。あるいはわたしたちが調べた作品が書かれた当時の物品価格が間違っているのか?
当然の質問なのですが、行き詰まっています。もしどなたか、おわかりになりましたご教示ください。
よろしくお願い申し上げます。(野路原涼子)

A
Date: Thu, 11 Mar 2010   るのさん

Date: Wed, 17 Nov 2004   shunさん


Date: Thu, 11 Mar 2010
   るの

二千四百円は、現在でいうと二百万円から三百万円ぐらいに当たるそうです。


Date: Wed, 17 Nov 2004
   shun

路原涼子さん、こんにちは。
物語冒頭の、2千円以上もしたという犬の値段はあきらかに誇張・・というより、お互いで見栄を張っているだけでしょう。登場人物2人の虚栄心を象徴しています。 山鳥の値段も「拾円だけ山鳥を買って」つまり10円分だけ買って帰ったとあり、山鳥1羽が10円もしたわけではないと思いますよ。

農学校教師時代の賢治が常連だったことで有名な食堂「やぶ屋」のサイトに、当時のそば一杯の値段と賢治の月収が書いてあります。(下記URIを参照)
http://www.interq.or.jp/tohoku/yabuya/


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