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(305)宮沢賢治と石川啄木の接点を探しているのですが、なかなか見つけ
ることができません。直接会ってはいないにしても、賢治が啄木に
興味を抱かなかったはずはないと思うのですが、啄木をどう評価し
、どう認識していたのか。影響を受けたのか受けなかったのか、な
どを知る資料はないでしょうか。どなたかご存知の方、教えていた
だければ助かります。(田澤淑秋)
A Date: Wed, 30 Mar 2005 森 義真(もり よしまさ)さん Date: Fri, 11 Mar 2005 フラドのガコブタさん
Date: Wed, 30 Mar 2005
私の発展途上時期における文芸評論に「賢治の啄木意識」があります。
内容は、「1、はじめに 2、盛岡中学校の露台 3、啄木の賢治意識 4、賢治の短歌形式 5、賢治の短歌表現 6、賢治の啄木意識 7、おわりに」から成っています。
Date: Fri, 11 Mar 2005
賢治自身が直接に啄木について書いた文章や書簡類は、どうもみつかっていないようですが、この問題を早い時期に扱った論考としては、森荘已池氏の書かれた「賢治の短歌」(日本書院版『校注・宮沢賢治歌集』解説、昭和21年)や「歌集巻頭の数首について」(筑摩書房版『宮沢賢治研究』所収、昭和32年)があり、どちらも同氏の『宮沢賢治の肖像』(津軽書房刊、昭和49年)に、若干改稿されて収録されています。主要な事項はそれらにほぼ出尽くしていて、以後この問題をそれ以上に深く(とくに資料的に)論じた研究はまだないと言ってよさそうです。
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