Q (309)宮沢賢治の有名な詩『雨ニモ負ケズ』ですが、十年くらい前各新聞に「日照りのときには・・・」ではなく「日取り(給与)のときは・・・」だったと賢治直筆の解読が改められたのがとても話題になりましたが、その後の教科書、賢治各種全集はじめとした多くの書籍の改訂は行われていないようです。どういった経緯があるのでしょうか?みなさんが気付かないだけなのか?騒がれないのが不思議でしょうがありません。是非教えてください。(山猫)

A
Date: Thu, 14 Sep 2006   猫さん

Date: Mon, 20 Jun 2005   東條泰さん

Date: Thu, 21 Apr 2005   フラドのガコブタさん


Date: Thu, 14 Sep 2006
   猫

ためにする意見または,愚劣な意見 として無視されているようです。


Date: Mon, 20 Jun 20055
   東條泰

http://www.kenji.gr.jp/ に詳しく書かれています。賢治の書き間違いで、「ひでり」が正しいそうです。


Date: Thu, 21 Apr 2005
   フラドのガコブタ

 賢治が病床で手帳に書いたのは ヒドリノトキハナミダヲナガシ でした。しかし、ヒドリでは、意味が通じないので、 賢治の誤字と判定されて、初めて発表されたときから、 ずっとヒデリに訂正されているのです。
 1989年に、《花巻の方言にヒドリというのがあって、 それは、日雇い稼ぎの労賃のことだから、ヒドリは 誤字ではなく、そのままで「」日雇い稼ぎをせねばいきてゆけぬ 辛い農家の暮らしを思って涙を流す」のだ、》と言い出した人があり、 一時新聞などでさわがれましたが、それでは、前後の行に 意味としても語法としてもうまくつながりません。 それに、その他の作品に、旱魃の意味の「ひでり」を「ひどり」と 誤っている箇所や、うっかり「ひどり」と書きそうになって、 「ひでり」に自分で直している箇所もみつかっています。 やはりこれまで通り「ヒドリ」は「ヒデリ」に直さないと、 賢治のほんとうに書きたかったことが正しく伝わらない、というのが、 定説になっています。
 このもんだいについては、宮沢賢治学会イーハトーブセンターの ホームページにある掲示板の最近の書込みが参考になるでしょう。


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