Q(95) わたしはある高校の合唱部に所属している高一の者なんですが、 今年のコンクールの自由曲が、宮沢賢治が詠んだ和歌に曲がついたやつなのですが、その和歌の意味がよくわからないんです。
“さそり座”と、“ふたご座”のついての歌です。
☆南天の 蠍よもしなれ 魔物ならば     のちに血はとれ まず力欲し
☆蠍座よ むかしはさこそ 祈りしが     ふたたびここに きらめかんとは
☆双子座の あわきひかりは また我に     告げて顫(ふる)いぬ 水色の憂い
☆風吹けば こころ波立ち 薄雲の     空に双子のみどりひかれる
  ・・・・・というような内容なんですが、解釈が難しくて、どのように表現すればいいのかイマイチわかりません。  なんでも、この歌は、賢治がチフスにかかっているときに詠まれたものらしいんですが・・・。 どなたか、この和歌についてどのようなことでもよいので、知っている方は教えてください!!!(よっぴ〜)

A
Date: Wed, 30 Jun 2004   おし子さん


Date: Wed, 30 Jun 2004
   おし子

私も歌いましたよ、星翠譜。本を調べても詩についての解釈はなかったので、日本語の意味と、歌詞のない部分(A−)の音程のイメージで、私なりに解釈したものでよければお教えします。
☆南天の〜・・・
 南の空に、赤く妖しく輝くさそりの星よ。
(1はさそりの放つオーラ・威圧感をあらわす音)
 魔ものは夏の終わりと共に空から消える。
(2はひととさそりの攻防の音)
 あぁ、力が欲しい!!!
(3、4、5はさそりの狂気をあらわす音)
 そのように祈っていたが、ふたたび季節は巡り、もういちどこの空に煌こうとは! (6、7はさそりの狂喜と野望の音)
(8、9は魔物の力を見せつけ、人々に不気味な威圧感と恐怖感を与える音)
・・・、●●●
☆双子座の〜・・・
 双子座のあわい翠のひかりはわたしにそのひかりとおなじようなあわいみず色の憂いを感じさせ、わたしの心を揺さぶる。
(1〜6はもんやりぼやけた空を描く音)
 風が吹くとこころが揺り動かされ、うすーく雲がかかった空にうかぶ双子座の翠色につよくつよく惹かれた。
(7から場面転換して、Hの手前で舞台を一気に拡大するイメージ)
(Iはいつまでも双子座を見ていて、夜を更かしていく音)
・・・●●●
 この曲は、「南天の〜」と違って、双子の空と対面している風景をシンプルに描いた詩なので、双子座の空をイメージして、きれいなこころで歌うのが一番いいと思います。(オリオンもこのタイプの曲ですね。)星翠譜に出てくる空のイメージが湧かなければ、賢治の心象スケッチでもご覧になってはいかがですか?
おし子さま 赤字の部分が文字化けして着信しました。お手数ですが、編集委員会宛に直接メイルで送り直していただけませんか。よろしくお願いいたします。


賢治をめぐるQ&Aへ戻る