Q
(13)宮沢賢治は色々な曲に詩を書いているそうですが誰の曲のタイトルにどのような詩を書いているのでしょうか?教えてください。(服部君)
A
いわゆる替え歌のことでしょうか。 古典を原曲にして賢治が詞をつけた曲はいくつか伝えられています。有名なところでは、ドボルザーク作曲の交響曲第九番「新世界」第二章に当てた「種山ヶ原」があります。「春はまだきの朱(あけ)雲を アルペン農の汗に燃し 縄と菩提樹皮(マダカ)にうちよそひ 風とひかりにちかひせり」私の作品の定番の詩であり、個展のときはいつもBGMに流しています。それから軽快な曲に「バナナン大将」で有名な戯曲「飢餓陣営」中に出てくる「一時半なのにどうしたのだろう」があります。これはスイミングワルツの替え歌です。映画「わが心の銀河鉄道」中に賢治が生徒と共に大合唱するシーンを思い出しました。賢治はよく誰かが鼻歌で歌っている曲を、即興で詞をつけたことも伝えられています。賢治の楽曲については佐藤泰平著「宮沢賢治の音楽」に詳しいです。 またweb上では、ちえりんさんのHP[ちえりんのおにわ」の中の「賢治の音楽」があります。 |