ケンタウルス

 「ケンタウルス露をふらせ。」
(中 略)
 あゝ底にはクリスマストリイのやうにまっ青な唐桧かもみの木がたってその中にはたくさんのたくさんの豆電灯がまるで千の蛍でも集まったやうについてゐました。
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第7巻『銀河鉄道の夜』P.288」