「ポッシャリ、ポッシャリ、ツイツイ、トン。 はやしのなかにふる霧は、蟻のお手玉、三角帽子の、一寸法師のちひさなけまり。」 霧がトントンはね踊りました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第5巻『十力の金剛石』 P.176」 |
「今日は西の野原の泉へ行きませんか。そして、風車で霧をこしらへて、小さな虹を飛ばして遊ぼうではありませんか。」 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第5巻『双子の星』P.27」 |
「雨はざあざあ ざつざゞゞゞゞあ 風はどうどう どつどゞゞゞゞう 「あられぱらぱらぱらぱらつたゝあ 雨はざあざあ ざつざゞゞゞゞあ」 「あつだめだ、霧が落ちてきた。」とふくろふの副官が高く叫びました。 なるほど月はもう青白い霧にかくされてしまつてぼおつと円く見えるだけ、その霧はまるで矢のやうに林の中に降りてくるのでした。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第8巻『かしはばやしの夜』P.99」 |
蜂雀が歌って降らせた霧。蜂雀はいったい何者なのか? | →蜂 雀 |
霧は「空の泉」で創っている。 | →空の泉 |
ふくろうが歌ってしまったため霧が矢のように落ちてきてしまった。 | →梟 |