北から冷たい風が来て、ひゆうと鳴り、はんの木はほんたうに砕けた鉄の鏡のやうにかゞやき、かちんかちんと葉と葉がすれあつて音をたてたやうにさへおもはれ、すすきの穂までが鹿にまじつて一しよにぐるぐるめぐつてゐるやうに見えました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第8巻『鹿踊りのはじまり』P.122」 |
けむりかゝれば はんのきの 酸化銅の梢 さっとばかりに還元す。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第3巻『冬のスケッチ』P.308」 |
はんの木のあるすすきの野原での出来事とは? | →すすき/鹿踊り・剣舞 |