そして間もなく、あの汽車から見えたきれいな河原に来ました。 カムパネルラは、そのきれいな砂を一つまみ、掌にひろげ、指できしきしさせながら、夢のやうに云ってゐるのでした。 「この砂はみんな水晶だ。なかで小さな火が燃えてゐる。」 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第7巻『銀河鉄道の夜』P.256」 |
私は又足もとの砂を見ましたらその砂粒の中にも黄いろや青や小さな火がちらちらまたゝいてゐるのでした。恐らくはそのツェラ高原の過冷却湖畔も天の銀河の一部と思はれました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第6巻『インドラの網』P.144」 |
銀河の世界はきらきらした青色をしているのだろうか? | →青 |