可愛らしい狐の女の子が黍団子をのせたお皿を二つ持って来ました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第8巻『雪渡り』 P.136」 |
そこで嘉十も、おしまひに栃の団子をとちの実のくらゐ残しました。 「こいづば鹿さ呉でやべか。それ、鹿、来て喰」と嘉十はひとりごとのやうに言って、それをうめばちさうの白い花の下に置きました。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第8巻 『鹿踊りのはじまり』P.111」 |
ははあ、あんまり腹がすいて、それにさっき空気銃で十銭払ったので、あともう銭のないのも忘れて、団子を食ってしまったのだな。泣いてゐる。悪い人でない。却って正直な人なんだ。よし、僕が助けてやらう。 |
ちくま文庫「宮沢賢治全集 第6巻 『祭の晩』P.416」 |
山の住人と人里の人間とをつなぐものは「団子」だった。 | →鹿/狐/山男 |
団子と似た働きをもつものがある。 | →黄金のどんぐり |